<掲載情報>
「パショナリーアパショナーリア5周年記念公演」
主催:パショナリーアパショナーリア
『⼈の気も知らないで』
作︓横⼭拓也(iaku) 演出︓荒井遼
出演︓町⽥マリー 中込佐知⼦ / ⼟居志央梨
『かぞくららばい』
作︓町⽥マリー 演出︓荒井遼 町⽥マリー
⾳楽・演奏︓絢屋順⽮
出演︓中込佐知⼦ 町⽥マリー
酒井善史(ヨーロッパ企画) ⼟居志央梨
炎(えん) / 柿丸美智恵
2022年12月14〜20日 東演パラータ
音楽・演奏 絢屋順⽮
美術 伊藤雅子
照明 横原由祐
音響 島貫聡
衣装 山下和美
舞台監督 村田明
宣伝美術 山路洋(smack)
宣伝イラスト yu-yan-kei
制作 辻村実央 佐々⽊康志
制作協⼒︓プラグマックス&エンタテインメント
主催 パショナリーアパショナーリア
不条理な世界を生きる 「人の気も知らないで」
抗えないものを前にした時に、傷つきながらも笑顔で逞しく生きる登場人物の姿は、劇場に足を運んで頂いた方々の活力になるはずだと確信しこの戯曲の上演を提案した。「すみません。また明日。」明日がある保証はない。なのに我々は口にする。ひょっとすると無意識の願いが作り出したおまじないの言葉なのかもしれない。大震災後に書かれた本作には、明日がなかった人たちを悼む作者のまなざしを感じる。今日この日に、この芝居に出会って頂けた奇跡を思う。
パショパショのパワー「かぞくららばい」
マリーさんがやりたいことを詰め込んだ劇だ。私は内容を整頓しようとしたが途中で反省した。カオスこそがパショパショの味ではないか。マリーさん、中込さんに加え、酒井さん、土居さん、炎くん、柿丸さん、そして絢屋さんの演奏。現場というマグマからグツグツ生まれた正体不明のエネルギーこそパショパショだ。歪が良い。マリーさん、中込さん5周年おめでとうございます。最後までどうぞお楽しみください。
2022.12.20 荒井遼
写真:阿部章仁